亮と葵が答えます。回答してるのは本編終了時点です。

亮「日向亮」
葵「日向葵。小説は【ヒマワリ】。カテゴリはラブコメだそうです」

葵「えっと……。元々はあたしの双子の弟の先輩って言ったらいいのかな？」
亮「経緯って何やっけ？」
葵「香織さんが龍二さんにたっくん（香織の息子）を預けて失踪しちゃって」
亮「あぁ。ベビーシッター代わりに来てもらったんやったっけ？」
葵「そうそう」

葵「同い年だけど、あたしの方が何か月か上になるんだよね」
亮「身長差は……葵、何センチ？」
葵「高校卒業してから測ってないけど、多分155だよ」
亮「そんなもんやったんか」
葵「亮くんは？」
亮「俺は確か175くらいやから、20センチ差か」

葵「第一印象も何も、一番最初の時いつの間にかいなかったよね？」
亮「女が来たってだけで、気分悪くなりそうやったから、逃げた」
葵「あ、でもその後、ご飯食べてた時は？」
亮「純粋に飯がうまくて感動した。あと、葵に触れられた時、いつもある発作がなくてびっくりした」
葵「あたしはそれと知らなかったんだけどね。あたしは最初、何か怒ってるのかと思った」
亮「怒ってる？　俺が？」
葵「うん。だって話しかけてもあまり喋ってくれなかったから。でも龍二さんに話を聞いて、ちょっとホッとした」

亮「一応、俺やな」
葵「一応って……。セリフ、覚えてる？」
亮「単刀直入に『好きや』かな？」
言ってて照れる二人。
武士「そのシーンはACT.10で読めますー！」
亮「なっ！」
葵「もういない……」

亮「口をついて出たというか。気づいたら言うてた」
葵「そうだったんだ。まぁ確かに突然だったから、あたしもびっくりしたけど。でも素直に嬉しかった」

亮「いない」
葵「あたしも。でも強いて言うなら……」
亮「強いて言うんかい」
葵「弟たちは大事な家族だからね」

亮「やっぱしっかりしとるようで、結構ヌケとるとこかな」
葵「そんなヌケてないよ！」
亮「いや。そんなことある」
葵「ムー」
亮「葵は？」
葵「優しいところかな」

亮「うーん。別に嫌いなとこないしな」
葵「あたしも。特にこれと言っては……」
美佳「相手の欠点さえもよく見えちゃうのよねぇ」
香織「新婚だしね」
葵「二人ともいつの間に……」

亮「飯、作ってくれとるときの姿は結構好き」
葵「え？　何で？」
亮「分からんけど」
葵「分からないんだ」
亮「葵は？」
葵「曲作ってるときかな？」
亮「何で？」
葵「何でだろ？」
亮「葵も分からんのやん」
二人で笑う。

亮「元々理想なんてなかったしな」
葵「女嫌いだったもんね」
亮「葵は？」
葵「うーん。特に考えたことなかったからなぁ」
亮「お互い、ホンマ恋愛下手やな」

亮「付き合い始めてから1年経ったくらい？」
葵「うん。1年目で結婚したからね」
亮「そう考えると、世間で言うスピード婚みたいな感じなんかな？」
葵「そうだね」（苦笑

亮「デートらしいデートをした覚えがない」
葵「確かにねぇ。あたしの部屋とか？」
亮「それってデートなん？」
葵「さぁ？」

顔を見合わせる二人。
葵「内緒の方向で……」
武士「ACT.11で読めます！」
亮「待て、ゴラァ！」
逃げた武士を追う亮。
葵「あ、行っちゃった……」

※亮が戻ってくるまでしばらくお待ちください。

葵「あ、戻ってきた」
亮「あいつ、ボコボコんしてきた」
葵「し、質問きてるよ」
亮「どこまでってか、結婚したとしか言いようが……」
葵「そうだね。その後の話は【青い空と黄色い花】という続編で連載中です」

葵「婚約指輪。亮くんの手作り」
亮「俺は、このピアスかな」
葵「あ、初めてプレゼントした……」
亮「そう。今でも着けてる」

亮「どうなんやろ？　人によりけりやろうけど。俺は恋愛とか結婚とか無関係な人間やと思ってたから」
葵「あたしも。こんなに早く結婚するとは思わなかったし」
亮「……後悔しとる？」
葵「全然」
葵の言葉にホッとする亮。

亮「やっぱりあの時が一番ベストやったんかな？」
葵「今考えるとそうなのかも」

葵「あたしは何人でも」
亮「大家族ってええよな」

亮「まぁそこそこ。と言うか俺があまり家にいないからな」
葵「それはいいのか悪いのか、難しいところだけどね」

葵「喧嘩なんてしたことないんじゃない？」
亮「お互い言わんタイプかもな」
葵「やっぱり言った方がいいのかな？」
亮「俺は言って欲しいけど」
葵「じゃあ今度からは言うことにする」
亮「俺も言うよ」

葵「そりゃモテるでしょ。人気ロックバンドのボーカルなんだから」
亮「モテるっていうか、ファンの域やしな」
龍二「いやぁ、危ないファンもおるからなぁ」
透「そういう意味ではモテるんちゃう？」
葵「いつの間に……」
美佳「あら？　葵だってモテるわよ。ただ本人が鈍すぎて気づいてないけど」
一同納得。
葵「え？　納得するとこなの？」

亮「理由もなく、二人きりで会うとか？」
葵「あたしもそれかな？」
亮「まぁまずないけど」

葵「うーん。亮くん、他の女の人まだ駄目だから浮気には発展しなさそう」
亮「確かに。でももし万が一浮気したらどうする？」
葵「うー。考えられないけど、理由を問いただすかな？　そう言う亮くんは？」
亮「相手の男を再起不能にする」
葵「亮くん、そんな怖いこと、笑顔で言わないで……」

亮「ない」
葵「あたしもない」

亮「多分、俺も後を追うかもしれん」
葵「え？　ダメだよ！」
亮「何で？」
葵「もしあたしが死んだら、あたしの分まで生きて欲しいって思う」
亮「生きる気力を失っても？」
葵「うん。亮くんがもし死んじゃったら、あたしも生きる気力を失くしちゃうと思う。 けど、自ら命を絶つのは、何があってもやっちゃいけないことだって父さんたちに教えられてきたから。 あたしは、どんなに辛くて苦しくても、亮くんの分まで生きると思う」
亮「あー。でも確かに。自分が死んだせいで、葵が後を追うようなことはしてほしいないな」

亮「できるんやったら」
葵「そうだね。あたしもそう思う」

葵「思い出かぁ……」
亮「何かある？」
葵「付き合ってるとき、なかなか会えなくて、すれ違いばっかりしてたなぁって」
亮「そんなこともあったな」
葵「亮くんは？」
亮「やっぱプロポーズの時かな。人生で一番緊張した」
葵「ライブのときよりも？」
亮「もちろん」

亮「そんなん恥ずかしーて、言えんわ」
葵「あたしも人前ではどうも……」

葵「最後まで読んでくださり、ありがとうございました」
亮「続きは続編で」
葵「これからもよろしくお願いします」