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プロローグ
女の子が泣いている。周りにいるたちにでもイジメられたのだろうか。彼女は小学校低学年ぐらいだ。『助けな。』 そう思ったとき、その子たちと同じぐらいの年齢の男の子が出てきた。 「何やってんねん。こいつイジメるヤツは、俺が許さへんで。」 そう言いながら男の子は闘う構えを取った。すると、いじめていた子供たちは散り散りになって、逃げていった。・・・どこかで見た光景だった。 「ったく。あいつらも懲りへんなぁ。・・大丈夫か?今度また何かあったら、俺に言うんやで。遙は俺が守るんやから。」 遙と呼ばれた女の子は泣くのをやめ、にっこり笑った。 ・・そう、それは遠い日の想い出・・・。 |